パナソニック端末制御モジュールの機能一覧

 

 

Biz/Browser HTと外部サービスを連携する機能「ExternalService」クラスを用いて使用することができるメソッドの一覧です。
通常、ExternalServiceクラスを用いてこれらの機能を呼び出す場合、下記のように利用します。

本機能一覧は、パナソニック FZ-N1端末制御モジュールv1.0.3に対応しています。

※掲載されている会社名や製品名は、一般に各社の商標または登録商標です。

 

使用例

/* 本端末制御モジュール専用サービスID(本サービスにおいて固定値) */
String SERVICE_ID = "jp.co.opst.biz.util.poweruptool.panasonicpoweruptool/.MainService";
/* メソッド名称 */
String METHOD_NAME = "playBuzzer";

ExternalService sv{
	Function OnBoundStateChanged(e){
		if(e.state == "Bound"){
			//.Messagebox("サービスと接続しました");
		}
	}
}
Button btn1{
	Function OnTouch(e){
		^.sv.bind(^.SERVICE_ID);
	}
}

Button btn2{
	Function OnTouch(e){
		^.sv.invoke(^.METHOD_NAME, 7, 2000);
	}
}

 

目次

 

機能名 概要
startScanBarcodeメソッド バーコードの読み取り処理を行い、読み込んだバーコードのデータおよび種別を返します。
startScanBarcodeContinuousメソッド 連続スキャンを開始します。
stopScanBarcodeメソッド 連続スキャンを終了します。
ReadBarcodeイベント 連続スキャンでバーコードを読み取ったときに発生します。
ログ出力機能 端末制御モジュール内での状態変化が発生した際のログをファイルに出力するための機能です。

 

startScanBarcodeメソッド

説明

バーコードの読み取り処理を行い、読み込んだバーコードのデータおよび種別を返します。

バーコードの読み取りに成功するかタイムアウト時間が経過するまでスキャンを行います。

スキャンが終了し、このメソッドが結果を返すまで処理は戻りません。

 

呼出形式

extsv.invoke("startScanBarcode", timeoutMs);

 

戻り値

以下の3つの要素を持つ連想配列のArrayオブジェクト

 

integer		type	バーコードの種類
String		data	バーコードのデータの文字列表現
String		rawdata	バーコードのデータの生データ(バイト列)をBase64エンコードした文字列(※)

※Biz/BrowserのBase64Decoderクラスを用いてBase64デコードすることでバイナリデータを復元することができます。
 読み込むバーコードに日本語の文字を含む場合や、バイナリデータを含む場合に使用できます。

 

バーコードの種類はそれぞれ下記に対応しています。

バーコードの種類
1EAN-13(JAN-13)
2EAN-8(JAN-8)
3UPC-E
4UPC-A
5AZTEC
6郵便カスタマーバーコード
10ISBT128
11CODE-128
12CODE-93
13CODE-39
14CODABAR(NW-7)
15CODE-32
16MSI
17QR
21COMPOSITE
22HANXIN
24MaxiCode
25PDF417/2Dタイプ
26Data Matrix
27MICRO_PDF

 

引数

integer timeoutMs

スキャンのタイムアウト時間[msec]。0以下の値を設定するとデフォルトの時間だけ待機します。
デフォルトのタイムアウト時間は7000(7秒)です。なお、10000(10秒)より長くすることはできません。

 

使用例

var res = extsv.Invoke("startScanBarcode", 3000);
//.MessageBox("データ:" + res[0]["data"] + "/種類:" + Str(res[0]["type"]) + "/生データ:" + Base64Decoder.Convert(res[0]["rawdata"]));
	

 

startScanBarcodeContinuousメソッド

説明

連続スキャンを開始します。

バーコードを読み取ると、ExternalServiceオブジェクトからReadBarcodeイベントが発生します。

読み取ったバーコードのデータはReadBarcodeイベントから取得することができます。

連続スキャンを停止する場合は、stopScanBarcodeメソッドを呼び出します。

 

呼出形式

var res = extsv.invoke("startScanBarcodeContinuous", sameInterval);

 

戻り値

なし

 

引数

integer sameInterval

同一バーコードの二度読み防止時間を、100ミリ秒単位で指定します。
1以上を設定すると、同一のバーコードを設定した時間が経過するまで読み取りません。
0を設定すると、同一バーコードは異なるバーコードを読み取るまで読み取りません。

 

使用例

ExternalService exs{
	Function OnReadBarcode(e){
		^.Label1.value = e.type + " : " + e.data ;
	}
}
Button Button51 {
    X = 199;
    Y = 333;
    Width = 80;
    Height = 54;
    Title = "スキャン開始";

    Function OnTouch( e ) {
        var res = ^.exs.Invoke("startScanBarcodeContinuous", 3);
    }
}
		

 

stopScanBarcodeメソッド

説明

連続スキャンを終了します。

 

呼出形式

extsv.invoke("stopScanBarcode");

 

戻り値

なし

 

引数

なし

 

ReadBarcodeイベント

説明

連続スキャンでバーコードを読み取ったときに発生します。

 

Eventオブジェクトには以下の子オブジェクトが付加されています。

名前

説明

String

type

バーコード種別

String

data

バーコードのデータの文字列表現

String

rawadata

バーコードのデータの生データ(バイト列)をBase64エンコードした文字列(※)

※Biz/BrowserのBase64Decoderクラスを用いてBase64デコードすることでバイナリデータを復元することができます。
 読み込むバーコードに日本語の文字を含む場合や、バイナリデータを含む場合に使用できます。

 

 

 

ログ出力機能

説明

端末制御モジュール内での状態変化が発生した際のログをファイルに出力するための機能です。
「出力する」設定になっている場合、所定のフォルダにログファイルが出力されます。

 

■ログファイル作成タイミング

 端末制御モジュールBind時にログファイルが作成され、以降端末制御モジュール内での状態が変化したタイミングでログが追記されていきます。
 端末制御モジュールUnBind時にファイルがクローズされます。

 

■設定ファイル

ファイル名

配置パス(Android 9)

説明

DeviceControlExtensionPanasoicFZN1.ini

/storage/emulated/0/Android/data/jp.co.opst.biz.util.poweruptool.panasonicpoweruptool/files/Documents/

設定ファイルです。設定ファイルが存在しない場合はログは出力されません。

 

■設定値

設定項目

設定値

説明

DeviceControlExtensionLog

true:出力する false:出力しない

デフォルト:false
項目が存在しない場合や、設定値が不正な場合はデフォルトの値が適用されます。

LogFileCountMax

ログファイルの最大保存数を数値で指定します。1より小さい値は1として扱います。

デフォルト:20
項目が存在しない場合や、設定値が不正な場合はデフォルトの値が適用されます。

 

■ログファイル

ログファイル名

出力先パス(Android 9)

log_yyyyMMdd_HHmmss_SSS.log

/storage/emulated/0/Android/data/jp.co.opst.biz.util.poweruptool.panasonicpoweruptool/files/Documents/log

 

設定ファイル例
DeviceControlExtensionLog:true
LogFileCountMax:5